版権プロモーションで活路が開ける木彫りフィギュア制作

長く続くコロナ禍ですが、少しずつ世間に食事会や飲み会の機会は戻ってきているように感じます。昔ながらの飲み屋に行くと入り口に木彫りの熊の置物があったりすることもありますが、木彫りというのは実はかなり目立つ存在です。例えばホテルやショップのエントランスに木彫りの像があったら「あの木彫りの像がいるところでしょ？」といったようにすぐさま認識されるだけの存在感を秘めています。それだけ木彫りは現代となっては競合しないジャンルなのだと思いますが、そうした希少性、物珍しさをうまく使い、木彫りのキャラクター商品を販売することでプロモーションを打ったり、話題性を確保することで企業やサービスの認知拡大を図った例はこれまでいくつも目の当たりにしてきました。今回はそうした観点で木彫りフィギュアについてお話しします。

私たち株式会社MORITAの元々の事業である仏像制作では様々な種類の木材を使い分けていますが、「木彫りフィギュア制作工房」での制作については量産してもクオリティを担保できる木材として「ヒノキ材」を使用しています。木目が美しく特有の香りもあるヒノキは、古くから神社・仏閣を建てる木材として広く使用されているように耐久性や耐水性に優れている上、乾燥状態の違いによるヒビの可能性やカビのリスクを極力避けることができる「木彫りフィギュア」のための素材としてうってつけの木材です。そして同じ造形での量産を前提とするフィギュア制作といえども実際には使用する木材の木目によって1体1体表情が変わるため、木材という材質でできているということそのものが特別な美しさを演出してくれます。

また、木彫り製品は時間の経過によっても風合いが増し木材ならではの独特な雰囲気を醸し出します。これは主に紫外線によって起こる経年変化であり、使用する木材や環境によって様々な表情の違いとなって現れるわけです。こうしたところもまた他の素材にはない「木彫りフィギュア」ならではの魅力ではないでしょうか？フィギュアメーカー様が販売される際はもちろん、広告代理店様やイベント会社様、プロモーション会社様が施策としてアピールする際や販促企画を立てられる際も一般的なプラスチックなど合成樹脂素材のフィギュアとはかなり趣きの異なるアプローチが可能になり、木彫りのフィギュアであるということがそのまま話題になりやすく、素材そのものが自然と高級感や特別感の演出に一役買うということは多いのです。

キャラクター製品には版権取得の問題が立ちはだかることが多いですが、木彫りというジャンルは他社と被ることが少ないため版元からの許可が比較的取得しやすいのも特徴です。もちろん自社所有版権での制作実績もあり、それぞれご希望の質感、造形を実現することで、感動を与えることのできるものづくりを志しています。

■インターネットTVプラットフォームのプロモーション企画
2019年頃から話題のアニメーション作品のキャラクターを木彫りの置物にすることで全4体のオリジナル限定商品として販売。1体¥15,000という価格設定にも関わらず4体全て購入するユーザーも多く、短時間での完売となりました。

■世界的ゲームキャラクターのメディアミックス企画
ゲームキャラクターを木彫りの置物として制作し、全国の関連ショップで500個限定販売。あえて粗く削った質感を残すことで木彫り感の強い温かみのある造形となっており、販売から10年以上経った今、プレミアがついて10万円以上の価格で取引されています。

■雑誌社の木彫りジオラマ製品企画
特撮の国民的有名キャラクターをダイナミックな木彫りで制作、通信販売やインターネットで限定生産販売。細部に渡る精細な描写と陰影の美しさが印象的な仕上がりとなり、完売しました。

比較的シンプルな造形の12インチフィギュア（約30cm）を、一般的なPVC素材で制作した場合、ミニマムロットは1,000個以上、それに加え製造用の金型などの関係で700万〜800万円くらいの予算が見込まれます。さらに造形が複雑になれば2,000万円を超える費用が必要になることもありますが、私たち株式会社MORITAが運営する「木彫りフィギュア制作工房」では金型を用いずハンドメイドの特性を活かした製法により100個からでもお受けすることができ、予算も1/4くらいで済むケースが多くなっています。

一般的に「木彫り」は金額が高そう、量産が難しそうというイメージがありますが、フィギュア制作で比べてみるとかえってリーズナブルになることもあります。しかも木彫りは他があまりやっていないので目立つ！木彫りフィギュア制作が気になる方、話だけでも聞いてみたい方はぜひ私たちにお気軽にお問合せください！お待ちしております。