木彫りに限らずフィギュア製品を量産するには元データとなる3Dデータが必要となります。その作成には大きく分けて3DCADによるものと3DCGによるものの2種類に分かれます。
■3DCADデータ
3DCADは主に機械製品や建築物などの3Dモデリングをするのに使われており、正確に寸法や角度などパラメータを入力しながらデータ制作を進めていきます。そのため部品や構造物などといったようにサイズがきちんと決まったものをモデリングしたい場合は3DCADが使われます。
■3DCGデータ
一方で3DCGは感覚的に図形を組み合わせたり曲面を使ってモデリングを行うという仕組みでデータ制作を進めていくため、正確な寸法よりも見た目を重要視して制作するのに向いています。フィギュアを制作する際は3DCGを使われていることが多いです。
■3Dスキャン
すでに現物としてあるフィギュアを複製するような場合は3Dスキャナーを使うことで3Dデータを作成することもできます。美しく複製するためにはデータ調整が必要になりますが、一から3Dデータを作成するよりも遥かに効率的にデータ化することができます。
フィギュアを制作する際は、PVCやアクリルなどの一般的な合成樹脂でも私たちのように木彫りであってもまず3Dデータを用意する必要があります。「木彫りフィギュア制作工房」では3Dデータ作成からのご相談も承っていますので、お困りの際はぜひお気軽にご相談ください!(ちなみに私たちには木彫り以外にポリストーンという石材のような質感のフィギュアも可能ですが、それはまたの機会にお話ししますね)